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●道場名「明剣館」の命名

 道場名を「明剣館」と命名したのは、剣道という1つの道を歩き追い求める中に、シビアながらも楽しい雰囲気、中身の濃い明るさを大切にしたい思いがあったからです。

 求める充実感と同じ道を歩く仲間の輪、毎週日曜日の朝と木曜日の夜のやって来るのが、 「日曜の朝は "日"光の下で 木曜の夜は"月"明かりの下で」 稽古に励むことが楽しみで待ち遠しい、これからもそんな道場でありたいと思います。

●地域への想い

 稽古場所である枚方市立殿山第二小学校は、私自身が卒業した母校でもあります。すなわち枚方,牧野の地は私を幼少時から育んでくれた地です。今日この牧野で、剣道を通じて自分自身を鍛え、そして地域の子供達の育成に貢献出来ることは、私にとってかけがえのない幸せです。

●年月を経て

 現在、会員が道場で熱心に稽古に励む活気ある光景を見ていると、喜びに耐えません。私達が向上を目指すのと並行して、かつては小・中学生であった会員も成長し、次代の明剣館を担う人材に育ちつつあります。剣道で学んだことを礎にして、今は社会で活躍する教え子達、そして今も共に道を歩き続ける仲間・・・。道場を主宰する者として、嬉しい限りです。私自身も剣道を通じて多くの出逢い、数多くの学びと変化がありました。今後とも、会員の皆さんに素晴らしい世界が提供できる道場でなければならないと思っています。

●同門の仲間として

  私達は、明剣館の旗印の下、同じ道を歩こうとする同門の仲間であります。そして、この素晴しい同志をあらためて認め合いたいと思います。そして、決して独善に陥ることなく、正しきを論じ合いながら、広場ではなく、道場としての真価を発揮したいと思います。日本人の優れた文化遺産を吸収し、より工夫を凝らし叡知を以て、後進に託し史実の1ページをつくる、こんな志を胸に抱いて、取り組みを重ねていきたいのです。今、明剣館の全ての芽に花を咲かせ、そして豊かな実を付けさせたいとの思いを強く持たざるを得ません。

 私も多くの会員とともに剣道の同じ道を歩んでいます。1人1人に花を咲かせるだけに終わらず、必ず実を稔らせたいのです。それは、必ずしも純然とした剣道の実技に限定するつもりはありません。剣道の稽古や学びが自分の生き甲斐になるというのは、確かに素晴しいことです。しかし、例え稽古が中断してもそこから得たものが自身の血肉となっているならば、それはそれで剣道は非常に価値あるものだと私は思います。

 これからも明剣館が、その輪の中にいる人々にとって、幸せを感じることができ大切な価値を見出すことができる、そんな道場であることを心から願いつつ・・・・・。

                                

 

                             平成21年度(財)全日本剣道連盟少年剣道教育奨励賞受賞                                    

 

 

   明剣館道場訓について 

 

  明剣館は、道場訓として以下の3つを掲げています。この3項目は、明剣館がこうあって欲しいという願いであり、そして明剣館が目指すべき方向でもあります。

一、剣道を修行して、人生を豊かにする。

 私達の学んでいる剣道が、日本の風土の中で長い年月を経てできた素晴らしい文化であることは間違いありません。そして、剣道の稽古は、決して楽なものではなく厳しいものに違いありません。

 しかし、剣道の魅力を認めてそれを自己のものにしようと求めている人にとって、厳しさはむしろ喜びであるに違いありません。日々稽古に取り組むことに張り合いを感じ、その中で自分が一皮むけていく感覚を知る、それは一人一人にとってきっと素晴らしいものであるに違いありません。

 明剣館の1人1人が自分の目標を持って修業に励み、その一員であることに誇りを持てるように、その進むべき方向を正しく指し示し、自らも歩み続けることこそが、道場を主宰する者のつとめであると思うのです。

二、剣道の訓えを普段の生活に生かして、世の中に貢献する。

 道場の外へ出たときに素晴しい自分であってこそ、剣道の素晴しさは周囲の人々に認められ、それでこそ剣道を修業する価値があると私は思います。

 『剣道修業の心構え』に、自己を鍛え自身の「点」をしっかりと踏み固めて、誠実を大切にして周囲の対人関係という「小さな円」を確立させ、そして国家・社会・人類の地球レベルの「大きな円」の幸福と繁栄に貢献しようとする流れを感じ取ることができます。私達がまず何をすべきか、決して大義の前に大きく構えるのではなく、身近な足下から取り組んでいきたいと思うのです。

三、正しい剣道を修得して、後世に伝える。

 私達の取り組む実体はまさにここにあるわけです。これに関しては、道遠しの感を、この道の遙かなることを感じざるを得ません。もちろん、私達が求める剣道はそんなに底の浅いものではなく、生涯かけて追い求めてなお足りない道となりましょう。これらのことを謙虚に自らに言い聞かせつつ、そして決して挫けることなく前進し続けたい、1つ1つ積み重ね続けたいと思うのです。

 

                     (H14.4.29 道場15周年記念大会より)        

 

  旗の染め抜き文字「事理」について

 

        事(技(実技))と理(理論)が並行して上達するように、

          心技一体の剣道が出来るように、

            さらには日常の行動と勉強が同じく素晴しくあるように、

              夢・大志を持ちその達成に向けての努力が伴うように、

                自分自身と周囲の人々のすべてが幸せであるように、

                            想いを込めて掲げている。

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